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大宮地域の民話 第15話:カッパに教えられた万能膏

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第15話:カッパに教えられた万能膏
   
いまからおよそ二百年前、江戸時代の天明年間(1781〜1788)のころの話です。上岩瀬の真木了本と言う医者が、江戸からの帰り、今の牛久市にある牛久沼のほとりまでやってきました。「何か落ちているぞ。」 拾ってみると小さな指のようなものです。人間の指ではありません。不思議に思いながら、珍しいので紙に包んで持ち帰りました。それからしばらく経ったある夜ふけ、真木家の戸をたたく者があります。 「いま時分、だれかな。」おそるおそる戸を開けてみると、人の形をした変わった生き物が立っていました。 「私は牛久沼にすむカッパです。誤って指を折ってしまい、どこかへなくしてしまいました。カッパは指を一本失うとうまく泳げません。あなた様がそれを拾ったことを知りました。どうぞお返しください。」 カッパはあわれな声で頼むのでした。了本は、「切り落とされた指を返しても、もとどおりにはならないのではないか。」 と言いました。 「カッパは切り落とした指をつなぐことができます。もし返していただけましたら、傷によく効く薬をつくる秘伝をお教えします。」 カッパが真剣に頼むので、了本は指を返してやりました。カッパは涙を流して喜び、姿を消したのです。  
カッパに教えられた万能膏
それから二、三日後、再びカッパが現れ、傷薬のつくり方を教えていきました。この薬は、はれ物ができたとき、うみを吸い出すのに大へんよく効き、「岩瀬万能膏」といって有名になりました。「馬が井戸さおっこちたとき、むしろへ膏薬をぬってふたをしたら、馬が吸い上げられた。」という笑い話になるほど効き目があったのです。岩瀬万能膏は、代々真木家の家伝薬となりました。切傷・よう・はれものなどに対し、痛みを止め、うみを吸い出すことに効果があり、人々のため、大きく役に立ちました。
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